個人事業主として事業が順調に成長して売上も伸びてくると、法人成りを検討する人も出てくるでしょう。法人成りした方が、税制上有利になるため節税対策しやすい、社会的な信頼度につながるなどのメリットがあるからです。
しかし、一方で法人から個人事業主に戻る、個人成りするケースもあります。法人成りよりも聞くことの少ない言葉ですが、意外と行われているのが実態です。
個人成りと聞くと、売上が落ちてきて法人であるメリットがなくなったといった、ネガティブな理由が連想されるかもしれません。確かに事業規模が個人事業主と変わらなければ、税金の面から法人である必要がありません。ですが、個人成りすることで身軽に好きな仕事ができるなど、自分にとってはコスト面以外でもポジティブな理由が多々あります。
そもそも法人成りして会社としてやっていくには、さまざまな気苦労があるものです。節税のために法人成りしても、やらなければならない雑事が増えますし、社会的な責任も増します。また、時代の流れとして肩書があまり重要視されなくなってきており、事業を行うのに会社社長を掲げる意味が少なくなってきた背景もあるでしょう。そこで法人という枠にとらわれず、個人で自由に仕事をしたいポジティブな理由で個人成りする人が増えています。
もちろん、さまざまなケースはありますが、自分の生き方を見つめ直し本当に自分らしく働きたい場合、個人成りは一つの選択肢かもしれません。個人成りを考えるなら、このサイトにも目を通しておくと良いですよ。